ブログ
Category
制作ストーリー
アリシア日記
アリシア日記
2024.03.01 update
看板で見る お店の歴史
名古屋方面への出張から帰ってきたとっしーさんと、いつものうどん屋で久しぶりのランチ中に、突然看板の写真を見せられて。
とっしー
はるちゃん、この写真を見て何か気づくことは?
–
・破損していること
・白い部分に糊の跡が残っていること
・文字がビスで固定されていること
–
はるちゃん
うーん。。この3点はちょっと気になるポイントかも。
とっしー
なかなかいい着眼点! ということは?
はるちゃん
下の白い文字と上の茶色い部分は別のパーツということ?
とっしー
そう。昔のカルプサインは、上下2つのパーツに分かれて制作・設置されていたんよ。たぶんこの看板は昭和くらいに設置されたのものじゃないかな?
はるちゃん
ほー!
そもそもカルプサインって?
カルプサインは、ロゴや文字を立体的に表現するときに使用されることが多いです。2〜3センチメートルの厚みがある素材で、金属製の立体文字と比較して重量が軽く、コストもおさえられます。
1層目:薄いアルミ複合板
2層目:発泡スチロールのような素材
2層が一体化したものを文字やロゴの形にカットして制作します。 アルミ複合板の上にカッティングシートや塩ビシートを貼ることで、自由な表現ができます。 ほとんどの場合、両面テープやコーキングで設置します。
カルプサインの使用事例


コメダ珈琲店の看板は 木の下地に立体文字をビスで固定し、その上から接着剤でアクリル板を貼り付けて設置されていることがわかります。
とっしーさん曰く、昭和のカルプサインは、現代のアルミ複合板ではなくアクリル板は別々に制作されていたそうです。

想像できる作業工程は
(1)カルプを文字の形に切る
(2)アクリル板を全く同じ形に切る
(3)カルプを下地に固定する
(4)アクリル板をカルプの上に貼る
といったものです。 昔はカルプもアクリル板も手で切っていたと聞いたので、今と比べ物にならないくらい時間と手間がかかっていたことが想像できます。
看板一つでお店の歴史がわかるって面白いなあ。名古屋行きたいなあ。コーヒー飲みたいなあ。となった昼下がりでした。
ご紹介したサインがある店舗はこちら
コメダ珈琲店 本町店
〒460-0011 愛知県名古屋市中区大須2丁目5−13
Other
Entries
-
【映像】お客さまにインタビュー|サインブランディングストーリー2024.06.27 update【MOVIE】お客さまの声「看板は、気づかず役に立っています」|きしがみ整骨院・大阪府貝塚市こんにちは、アリシアです。 きしがみ整骨院 岸上さんへのインタビュー映像をYouTubeに公開しました。 お忙しい中、インタビューにご協力いただき、ありがとうございました! インタビューを通して、看板が大きな力を発揮して […] -
トッシーの日記2023.12.27 update得るもの、失うものどの業界にも人手不足の影響が押し寄せる昨今。厚生労働省のウェブサイトには、2050年問題としてはっきりと明示されている。 昼ごはんは仕事のついでに済ますことが多い。よく行く店、たまに行く店。久しぶりのラーメン屋に行った。 […] -
はるちゃんの日記2023.04.19 update課題から疑うデザインこんばんは、はるちゃんです。 今日のブログのテーマは広告企画制作・ブランディング・トータルプロデュースをされている 株式会社 Hotchkiss 代表取締役・グッドデザイン賞の審査員も担当される、水口克夫さんのトークイベ […]
看板・サインに関する
お問い合わせ・ご相談はこちらから お問い合わせをする
お問い合わせ・ご相談はこちらから お問い合わせをする


